仕事の筋肉がやばいことになっていた

日常

先日の記事で「極端にいうとクリエイティブはクライアントに依頼されたものを作れば一旦及第点は取れる仕事である」みたいなことを書いた。

そういう甘い姿勢で仕事を続けてきたためか、部署異動して任された業務で早速その影響が出た。

その業務とは、とある社内の業務フローをとりまとめるというものだ。

なんとかかんとか、研修資料や部署内で共有されている資料を漁りながらフロー案を2時間くらいで作成。業務関係者とすりあわせの会議を設定、フロー工程の詳細を確認しようとした矢先にとある人からの「この業務の全体像はどうなってるの?」という本質的質問がクリティカルヒット。どうやら、なんとかかんとかまとめた業務フローは大きな業務の一部にすぎず、業務上流の部分を明確にしてからじゃないと、こんな細かいところを考えたってしょうがないのではないか?ということをその人は言っているのではなかろうかということが新人であるグミ助にも理解できた。

手元にある情報だけをかき集めてとりあえず業務フローを作らなければいけないということだけに頭がいっぱいになって、この業務をまずは俯瞰して全体像を理解しようというところまで頭が回っていなかったことは紛れも無い事実だった。この業務の全体像はどうなっているのか?ということが気になっていれば、それがわかる資料を共有してもらうという能動的な動きができたはずだと。

この時ショックだったのは、こういった考えやアクションが昔はできていたはずなのに、今回はなぜかできなかったということだ。

クリエイティブでも、例えば、バナーを作ってくれといわれて、はいどうぞと作るわけではない。そのバナーが必要になった背景や目的、その目的を達成するためにどのような情報が必要で、その情報をどうやって伝える必要があるのか、なんてことを上流から下流へブレイクダウンしながらデザインを固めていく。

やることがデザインなのか業務フロー作成なのかが違うだけで、考え方は変わらないはずなのである。なのに自分はできなかった。これが相当にショックなのである。

じゃあなぜできなかったのかを考えてみると答えは簡単で、「今まで自分の成長が止まっていて、なんなら衰退していた」からである。慣れ親しんだ部署で慣れた業務を淡々とこなして、やった気になっていた自分はそこから成長しようとしていなかったのである。

完全に仕事の筋肉が鈍っている。

人生100年時代と言われているこの社会で44歳から仕事の筋肉が衰えはじめているのは致命的であるといわざるを得ない。異動していなかったらこの事実に気づかずに歳をとっていたかもしれない。

いろんな意味での「外」に出て筋肉を動かさないと本当に動けなくなるぞ。

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